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  ゲーム紹介

  Master of Epicはハドソンが開発しているWindows用MMORPGで、フルタイトルは『Master of Epic : The ResonanceAge Universe』といいます。公式サイトはこちらです。

現在はまだ開発中で、『ファーストテスト』(Closedテスト)が3月19日から4月28日にかけて行われていました。次回のテストは、今夏の初めを予定しているそうです。
(以前の発表では「4月下旬以降にオープンβテストの予定」とのことでしたが、変更になったようです。)

なお、このゲーム紹介はファーストテストの情報を元に書いています。今後、変更が入る可能性が十分にあることを、あらかじめご了承ください。

 
○ 世界とストーリー

舞台は剣と魔法のファンタジー世界です。プレイヤーはこの世界の住人となり、冒険者として旅をしたり、デュエリストとして腕を磨いたり、生産者としてアイテムを作り出したり、あるいは日常的な会話で時を過ごしたり・・・と、自由に生活する事ができます。

ノア・ストーンの伝説
  この世界に住む人々の間には“ノア・ストーン”と呼ばれる石の伝説が語り継がれています。伝説によれば、ノア・ストーンはすべての魔法の源であり、手にしたものには地獄の災いと神の恵みのいずれかが与えられるといいます。
ダイアロス島の伝説
  大陸より遥か遠く、海の果てに、止むことのない嵐と巨大な竜巻に囲まれた秘境“ダイアロス島”があると言われています。島と呼ばれているものの、この地を目指して帰ってきた者はおらず、実際のところは島なのか大陸の一部なのかさえわかっていません。また、恐れと願望が入り混じったさまざまな言い伝えがあります。
魔女の幻影
  近頃、大陸の各地で“イルミナ”と名乗る女性の幻が目撃されています。彼女は、「今よりもう少し未来のこと。邪悪な心を持った者がノア・ストーンの力を解放してしまった」と、まるで実際に見てきたかのように語り、「一刻も早く、ダイアロス島に向かってほしい。力を合わせれば未来を変える事ができるかもしれないから」と呼びかけるといいます。
 
○ 5つの時代

ゲームシステムやマップの異なる時代が複数用意されています。現在はPresent AgeとWar Ageの2つだけですが、正式サービスが開始された後で順に追加されていき、最終的に5つの時代をプレイする事ができるようになる予定だそうです。
Present Age
     現代。生活と冒険がメイン。決闘場では対人戦も可能。
War Age(戦乱の時代)
  10年後の世界。対人戦と大規模戦争がメイン。
Ancient Age(古代超文明の時代)
  13,000年前の世界。開拓と家建築がメイン。(未実装)
Future Age(魔王の時代)
  3,000年後の世界。迷宮の制覇がメイン。(未実装)
Chaos Age(神々の時代)
  45億年後の世界。巨大なボスを相手にした集団戦がメイン。(未実装)
 
○ 種族

プレイヤーは4つの種族の中から自分のキャラクターを選ぶ事ができます。

ニューター (Newtar)
     能力的に目立つ点はありませんが、どの職業にも適しています。
外見はヒューマン種族に似ていますが、まったくの別種族で、年老いても外見は青年期のままです。過去のある時期に突然あらわれた種族だと言われますが、詳細はわかっていません。
コグニート (Cognite)
  体を動かす事は苦手ですが、魔法に関しては他種族の追随を許しません。
物静かでプライドが高く排他的・閉鎖的ですが、知識の収集と研究にはどん欲です。また、非常に優れたリズム感と美声を持つという一面もあります。その美貌と希少性から、捕らえられて見世物にされる者もいるといいます。
エルモニー (Elmony)
  小柄で身軽なのでとても素早く、魔法の扱いも上手です。
正式な種族名はエルカプモニアで、山村などに暮らす温和で明朗な種族です。超自然的な能力を秘めていると言われていますが、確認はされていません。
パンデモス (Pandemos)
  強靭な肉体を持ち、近接戦闘を得意としますが、魔法を扱う事は苦手です。
基本的に温和な種族ですが、いったん暴れだすと歯止めが効きません。エルモニーを非常に恐れていますが、それは過去の種族間戦争が原因と言われています。
 
○ スキル

Ultima Onlineに代表されるような、本格的なスキル制が用いられています。

ここで言う「スキル」は、戦士の必殺技のような特殊な技術を指すわけではありません。基本的な能力値や基礎的な技術 (たとえば、どれだけ重いものを持って歩けるかとか、水の中でどれだけ長い時間活動できるかとか、武器をどれだけ上手に扱えるかというようなこと) を指します。

キャラクターを成長させるには、それぞれのスキルが必要とされる行動 (たとえば水の中を泳ぐとか、重い荷物を持って歩くとか、武器を持って戦うとか) をします。すると、行動に応じたスキルが上昇します。

しかし基本的には、やりたい事をやっていれば、それに必要なスキルが上がっていきます。ですから、気の向くままに生活していれば、自然とプレイスタイルに応じたキャラクターに成長していくことでしょう。もっとも、高みを目指すのなら、相応の厳しい鍛錬が必要となるのですが・・・。
 
○ シップと等級

キャラクターの特徴を表すものとして、“シップ”と“等級”があります。

・ シップ
  シップは、数値の高いスキルやその組み合わせによって付けられるもので、称号のようなものです。“ランサー”“アーチャー”“ウィザード”“堀師”といった職業をそのまま表したようなシップの他に、“トライアスリート”のような一風変わったシップもあります。

シップはスキルの数値よって決まりますから、スキルの数値が変わって別のシップの条件を満たせば、そのシップに変わることになります。

・ 基本シップ
  キャラクター新規作成時には“基本シップ”というものを選びます。基本シップには以下の5種類があります。

  • ウォーリア(Warrior)
  • フォレスター(Forester)
  • アルケミスト(Alchemist)
  • ネクロマンサー(Necromancer)
  • クリエイター(Creater)
基本シップはキャラクター育成にある程度の方向性を与えるもので、それぞれ異なるスキル上限値(スキルキャップ)が設定されており、中には上限値がゼロに設定されているスキルもあります。

たとえばWarriorであれば、刀剣・こんぼう・盾・キックのような近接攻撃に関係したスキルの上限は高く、罠・破壊魔法・召還魔法・大工といったスキルの上限は低く設定されています。

しかし、“賢者の石”というアイテムを使えば、スキルの上限値を変える事ができます。“賢者の石”は、各スキルについて10・20・30・・・・・100と10刻みで用意されていて、変更したいスキルとその数値に対応した賢者の石を使用することで、上限値を変更する事ができます。

また、最初のシップはこの基本シップ名になりますが、スキルが上昇すると、スキルに応じたシップに変化していきます。

・ 等級
  等級は、シップをどのくらい極めているかを表すもので、シップを決定しているスキルの数値によって変わります。たとえば、スキル値が20の時には“初心者”ですが、30になれば“見習い”になります。

ただし、必ず初心者から始まって順々に等級が上がっているわけではなく、新しいシップとなった時にすでに見習いの条件を満たしている場合は、始めから“見習い”となります。逆に、シップが変わったとたんに等級が下がる事もあります。
 
○ アクション性

・ マップ
  森、山、平原、砂漠、湖、海・・・といろいろな地形がありますが、水に入れば溺れてしまいますし、崖から踏み外せば落ちて地面に叩きつけられます。崖や海のような危険な場所には踏み込まないように気をつけて移動しなくてはいけません。

しかし、そのような危険な場所に抜け道やダンジョンの入り口が隠されている事もあります。水泳や落下耐性のスキルを鍛え、あえてそのような場所に踏み込んでいく事も、時には必要とされるでしょう。

・ 戦闘
  ある攻撃をいちど行ってから同じ攻撃をふたたび使用できるようになるまでには“ディレイ”と呼ばれる間隔があります。そのため、同じ攻撃を連続で行うことはできません。防御についても同じで、絶え間なく防御し続けるという事はできません。

ですから、複数の攻撃を順番に使ってディレイをうまく消化したり、相手の攻撃タイミングを把握して防御をすることが必要です。攻撃と防御の組み立てをうまくできれば、より強い敵とも渡り合えるようになるでしょう。
 
○ カスタマイズ

インターフェイスや操作系を細かく設定することができます。
たとえば、次のような事ができます。

・ キーコンフィング
  いろいろな動作をキーに割り当てる事ができます。たとえば、キャラクターの行動(前進、後進、座る、立つ、ジャンプなど)、各種ウィンドウの表示/非表示切り替えなどです。

・ メッセージウィンドウ
  複数のメッセージウィンドウが用意されていて、システムメッセージ、チャットログ、ダメージなどの各種メッセージの表示を、自由に振り分ける事ができます。
また、ウィンドウの表示・非表示の切り替えや縦横のサイズは自由に変更できます。

・ Social Macro
  あらかじめ登録した一連の行動を登録しておけば、ワンキーで登録した一連の動作をさせることができます。これをマクロ(Social Macro)と言います。

たとえば、自分に包帯を巻くためには、まず自分をターゲットし、次に包帯を一つだけ取り、最後にそれを使用しなくてはいけません。アイテムウィンドウを閉じている場合は、これにウィンドウを開く操作が加わることになります。つまり、3または4ステップの操作が必要となります。

しかし、「自分を」「ターゲットして」「包帯を」「使用する」、というマクロを登録しておけば、マクロを登録したキーを押すという1ステップのみで一連の行動を取ることができます。

このようにマクロを組んで面倒な操作や使用頻度の高い操作を自動化しておけば、それにわずらわされることなくプレイできます。

これらの他にも多くの事がカスタマイズ可能となっています。
 
○ ギルドとフェローシップ

ギルドとフェローシップはまったく別のシステムですが、説明の都合からまとめて紹介します。

「ギルド」は、同業者組合的な組織という元来の意味でのギルドとして設定されています。具体的なシステムはまだわかっていませんが、所属したギルドに応じた特定のスキルを修練したり、ギルドからクエストを与えられたりするようです。

一方、プレイヤーの集まりというネットゲームで一般的な意味でのギルドに相当するものは、「フェローシップ」となります。こちらも具体的なシステムは不明ですが、位置づけとしてはUltima OnlineのギルドやLineageシリーズの血盟に相当する物になるようです。
 
○ 動作環境

公式に発表されている動作環境は次のようになっています。

対応OS
Microsoft Windows 98/98SE/Me/2000/XP

最小スペック
CPU PentiumⅢ/500MHz 以上
メモリ 128Mバイト 以上
ビデオカード 16Mバイト 以上のVRAMを搭載したDirectX 8.1に対応した製品
HDD 1.5Gバイト 以上の空き容量
通信速度 32kbps 以上

推奨スペック
CPU Pentium4/2GHz 以上
メモリ 512Mバイト 以上
ビデオカード 64Mバイト 以上のVRAMを搭載したDirectX 8.1に対応した製品
HDD 1.5Gバイト 以上の空き容量
通信速度 64kbps (ISDN回線) 以上

推奨環境を満たしていれば、環境設定やオプションを調整する事である程度の快適なプレイが可能です。
しかし、「High」設定や、集団戦闘のような高負荷がかかる状況で快適にプレイするには、推奨スペックを上回る高いスペックが要求されます。さらに、「High」設定ですべてのオプションをオンにした状態で大規模戦争に参加するような場合では、現状で一般的に組む事ができる中で最高のスペックであっても快適にプレイする事はできないだろうという意見もあります。

○ 閑話

MoEは、もともとは「Resonance Age」(RA)というタイトルで開発が行われていて、2003年には長期にわたるOpenβテストも行われていました。しかし、提携していたStar Onlineが運営を停止してしまったため、一時期は姿を見せなくなりました。

それからしばらくして、新たにBB-GAMESと提携して再登場しました。この時、システム面やグラフィック面で大きな変更が行われています。それゆえ、「Master of Epic」とタイトルを改める事になったようです。


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