ゲーム紹介

  Master of Epicはハドソンが開発しているWindows用MMORPGで、フルタイトルは『Master of Epic : The ResonanceAge Universe』といいます。公式サイトはこちらです。

現在は先行オープンβテストが行われています。今後は、もうひとつのβテストが行われた後、正式サービスに移行される予定です。YahooBB!ユーザーではない方は先行オープンβテストに参加しなければ、以後はYahoo!BBに加入しないかぎり新規参加はできないので注意してください。

なお、このゲーム紹介はクローズドテストと先行オープンβテストに基づいて書いています。今後、変更が入る可能性が十分にあることを、あらかじめご了承ください。

 
○ 世界とストーリー

舞台は剣と魔法のファンタジー世界です。プレイヤーはこの世界の住人となり、冒険者として旅をしたり、軍人として戦場に身を晒したり、デュエリストとして腕を競い合ったり、生産者としてアイテムを作り出したり、イベンターとしてプレイヤーズイベントを企画したり、あるいは日常的な会話で時を過ごしたり・・・と、自由に生活する事ができます。

ノア・ストーンの伝説
  この世界に住む人々の間には“ノア・ストーン”と呼ばれる石の伝説が語り継がれています。伝説によれば、ノア・ストーンはすべての魔法の源であり、手にしたものには地獄の災いと神の恵みのいずれかが与えられるといいます。
ダイアロス島の伝説
  大陸より遥か遠く、海の果てに、止むことのない嵐と巨大な竜巻に囲まれた秘境“ダイアロス島”があると言われています。島と呼ばれているものの、この地を目指して帰ってきた者はおらず、実際のところは島なのか大陸の一部なのかさえわかっていません。また、恐れと願望が入り混じったさまざまな言い伝えがあります。
魔女の幻影
  近頃、大陸の各地で“イルミナ”と名乗る女性の幻が目撃されています。彼女は、「今よりもう少し未来のこと。邪悪な心を持った者がノア・ストーンの力を解放してしまった」と、まるで実際に見てきたかのように語り、「一刻も早く、ダイアロス島に向かってほしい。力を合わせれば未来を変える事ができるかもしれないから」と呼びかけるといいます。
 
○ 5つの時代

ゲームシステムやマップの異なる時代が複数用意されています。現在はPresent AgeとWar Ageの2つだけですが、正式サービスが開始された後で順に追加されていき、最終的に5つの時代をプレイする事ができるようになる予定だそうです。
Present Age
     現代。生活と冒険がメイン。決闘場では対人戦も可能。
War Age(戦乱の時代)
  10年後の世界。対人戦と大規模戦争がメイン。
Ancient Age(古代超文明の時代)
  13,000年前の世界。開拓と家建築がメイン。(未実装)
Future Age(魔王の時代)
  3,000年後の世界。迷宮の制覇がメイン。(未実装)
Chaos Age(神々の時代)
  45億年前の世界。巨大なボスを相手にした集団戦がメイン。(仮実装中)
 
○ 種族

プレイヤーは4つの種族の中から自分のキャラクターを選ぶ事ができます。

ニューター (Newtar)
     能力的に目立つ点はありませんが、どの職業にも適しています。
外見はヒューマン種族に似ていますが、まったくの別種族で、年老いても外見は青年期のままです。過去のある時期に突然あらわれた種族だと言われますが、詳細はわかっていません。
コグニート (Cognite)
  魔力に優れており、魔法の扱いに関しては他種族の追随を許しません。
物静かでプライドが高く排他的・閉鎖的ですが、知識の収集と研究にはどん欲です。また、非常に優れたリズム感と美声を持つという一面もあります。その美貌と希少性から、捕らえられて見世物にされる者もいるといいます。
エルモニー (Elmony)
  素早さとスタミナに優れ、小柄な体ですばしっこく動き回ります。
正式な種族名はエルカプモニアで、山村などに暮らす温和で明朗な種族です。超自然的な能力を秘めていると言われていますが、確認はされていません。
パンデモス (Pandemos)
  耐久力とパワーに優れ、その肉体の強靭さは頼もしさを感じさせます。
基本的に温和な種族ですが、いったん暴れだすと歯止めが効きません。エルモニーを非常に恐れていますが、それは過去の種族間戦争が原因と言われています。

その他にNPCとして登場する種族として、モラ族、ヒューマン、エルフ、イクシオン、オーガ、ドワーフ、オークなどがあります。

 
○ スキルとテクニック

・ スキル
  MoEでは、Ultima Onlineに代表されるようなスキル制が用いられています。

ここで言う「スキル」は、戦士の必殺技のような特殊な技術を指すわけではありません。基本的な能力値や基礎的な技術 (たとえば、どれだけ重いものを持って歩けるかとか、水の中でどれだけ長い時間活動できるかとか、武器をどれだけ上手に扱えるかというようなこと) を指します。

キャラクターを成長させるには、それぞれのスキルが必要とされる行動 (たとえば水の中を泳ぐとか、武器を持って戦うとか) をします。すると、行動に応じたスキルの数値が上昇します。

基本的には、やりたい事をやっていれば、それに必要なスキルが上がっていきます。ですから、気の向くままに生活していれば、自然とプレイスタイルに応じたキャラクターに成長していくことでしょう。もっとも、高みを目指すのなら、事前調査に基づいた計画と厳しい鍛錬が必要となるのですが・・・。

しかし、途中で伸ばすスキルを変更したくなったら、すぐに変更することができますので、それほど効率にこだわる必要はないでしょう。職業固定タイプのゲームや転職タイプのゲームように、失敗したらやり直しがきかないということはありません。むしろ、回り道をしてこそ得られるものもあります。

スキルにはたくさんの種類があります。筋力や持久力といった身体能力に関するもの、刀剣や銃器、キック、破壊魔法など戦闘に関するもの、採掘や料理、薬調合といった生産に関するものなど。そのほかに、パフォーマンスやダンスといったスキルもあります。

・ テクニック
  能力や基礎技術が「スキル」と呼ばれるのに対して、実際に行う行動は「テクニック」と総称されます。「テクニック」には、武器による特殊技やスペル(魔法)の使用といった行動のほか、盾による防御や木の伐採、他プレイヤーやNPCとのトレードといった基本的な行動も含まれます。

これらのテクニックは始めから使用できるわけではなく、一部の例外を除き、アイテムを使用して習得しなくてはいけません。また、習得したからといってテクニックに成功するわけではなく、テクニックの難易度に相応するスキル値がなければ失敗します。基準として設定されているスキル値で成功率は8割です。

・ スキルキャップ
  スキルは無制限に上げれるわけではありません。全スキルの数値の合計の上限と、各スキルごとの数値の上限とがあります。

全スキル値合計の上限に達した場合は、そのままでは、どのスキルもそれ以上スキルを伸ばすことができなくなります。さらにスキルを伸ばしたいのなら、希望のスキルが上がった時に、上がったのと同じ数値分だけ他のスキルの数値が下がるように設定しなければなりません。

また、たとえ全スキル値合計が上限に達していなかったり、他のスキルが下降するように設定してあったとしても、各スキルの上限値に達した場合には、それ以上そのスキルは伸びなくなります。

・ 「悟りの石」と「賢者の石」
  各スキルにスキル値の上限があることは上記の通りですが、これは固定ではなく、「悟りの石」「賢者の石」と呼ばれる特別なアイテムを使用することで変更する事ができます。スキル値の上限は、初めは70(一部は0)ですが、「悟りの石」や「賢者の石」を使用することにより、最大で100まであげることができます。

ただし、「悟りの石」や「賢者の石」を使えば必ず上限が上がるわけではなく、時には失敗して上限が下がってしまうこともあります。

また、スキル値合計の上限を変更する事はできません。

 
○ シップ

キャラクターの特徴を表すものとして、“シップ”があります。

シップは、数値の高いスキルやその組み合わせによって付けられるもので、称号のようなものです。新規に作成されたばかりのキャラクターのシップは“旅人”ですが、スキル値が30を越えると、スキルの種類に応じたシップへ自動的に変化します。シップの中には、特定の複数のスキルが高い場合にのみ付く物もあります。

シップには、“ランサー”“アーチャー”“ウィザード”“堀師”といった職業をそのまま表したような物の他に、“トライアスリート”のような一風変わったシップもあります。

シップは固定ではなく、スキル値に応じて変化し続けます。そのため、スキルの数値が変わって別のシップの条件を満たせば、そのシップに変わることになります。

 
○ アクション性

・ マップ
  森、山、平原、砂漠、湖、海・・・といろいろな地形がありますが、水に入れば溺れてしまいますし、崖から踏み外せば落ちて地面に叩きつけられます。崖や海のような危険な場所には踏み込まないように気をつけて移動しなくてはいけません。

しかし、そのような危険な場所に抜け道やダンジョンの入り口が隠されている事もあります。水泳や落下耐性のスキルを鍛え、あえてそのような場所に踏み込んでいく事も、時には必要とされるでしょう。

・ 戦闘
  ある攻撃をいちど行ってから同じ攻撃をふたたび使用できるようになるまでには“ディレイ”と呼ばれる間隔があります。そのため、同じ攻撃を連続で行うことはできません。防御についても同じで、絶え間なく防御し続けるという事はできません。

ですから、異なる攻撃を順番に使ってディレイをうまく消化したり、相手の攻撃タイミングを把握して防御をすることが必要です。攻撃と防御の組み立てをうまくできれば、より強い敵とも渡り合えるようになるでしょう。

 
○ 生産

生産的な行動としてアイテムの採集と加工、そして修理があります。

・ 採集
  材料となるアイテムの採集は、敵NPCを倒して戦利品としてアイテムを得るほかに、岩から鉱石を掘り出したり、木を切り倒したりして集めます。ただし、「採掘」や「伐採」のスキルが低いとほとんど成功しないので、きちんと経験を積んでスキルを伸ばさなくてはいけません。

また、貴重なアイテムは採集の難しい場所にあり、護衛を雇うか、自分自身が戦う技術を身につける必要があるでしょう。

・ 加工
  金属の延べ棒を加工して鎧をつくったり、食材を加工して料理を作ったりすることができます。スキルが高くなればより難しいアイテムを作成できるだけでなく、高品質なアイテムの作成も可能になり、特に完成度の高いアイテムには自分のキャラクター名を付加することができます。

アイテムを加工するときには、必要な材料と十分なスキル値があれば無条件に加工に成功するわけではありません。アイテムを加工しようとすると円形のゲージが表示されます。このゲージは色分けされていて、ゲージの上を周回している光を成功の色の位置でストップさせると、アイテムの加工に成功したことになります。

・ 修理
  武器や鎧は使い続けるとその耐久度がしだいに下がっていき、それにともなって性能も下がっていきます。このように痛んでしまったアイテムは、修理することによって性能を回復させることができるのですが、修理をするためにはアイテムの種類に応じた生産スキルが必要となります。

生産活動にはドラゴン討伐のような派手さはありませんが、いろいろなアイテムを作り出したり、痛んだアイテムの修理をしたりと、ゲーム進行上、決して欠くことのできない要素です。

 
○ ギルドとフェローシップ

ギルドとフェローシップはまったく別のシステムですが、説明の都合からまとめて紹介します。

・ ギルド
  「ギルド」は、同業者組合的な組織という元来の意味でのギルドとして設定されています。ギルドに所属するとクエストを受けることができ、クエストを完了すれば報酬とギルドポイントを獲得できます。

ギルドポイントを貯めていくと、ランクアップクエストという試験を受けることができるようになります。この試験に合格すれば、ギルド内のランクが上がってより高難度なクエストを受けることができるようになります。

また、ギルドに所属していなければ手に入れられないアイテムもあります。

・ フェローシップ
  プレイヤーの集まりというネットゲームで一般的な意味でのギルドに相当するものは、「フェローシップ」となります。具体的なシステムは不明ですが、位置づけとしてはUltima OnlineのギルドやLineageシリーズの血盟に相当する物になるようです。

近々実装されるようですが、詳細はまだ不明です。
 
○ カスタマイズ

インターフェイスや操作系を細かく設定することができます。
たとえば、次のような事ができます。

・ キーコンフィング
  いろいろな動作をキーに割り当てる事ができます。たとえば、キャラクターの行動(前進、後進、座る、立つ、ジャンプなど)、各種ウィンドウの表示/非表示切り替えなどです。

・ カラーコンフィング
  メッセージはシステムメッセージやプレイヤーの発言などそれぞれに異なる文字色を設定することができ、一目で何のメッセージか見分けられるようになっています。また、その他の選択肢ウィンドウやウィンドウ背景の色なども変更することができます。

・ メッセージウィンドウ
  複数のメッセージウィンドウが用意されていて、システムメッセージ、チャットログ、ダメージなどの各種メッセージの表示を、自由に振り分ける事ができます。
また、ウィンドウの表示・非表示の切り替えや縦横のサイズは自由に変更できます。

・ Social Macro
  あらかじめ登録した一連の行動を登録しておけば、ワンキーで登録した一連の動作をさせることができます。これをマクロ(Social Macro)と言います。

たとえば、自分に包帯を巻くためには、まず自分をターゲットし、次に包帯を一つだけ取り、最後にそれを使用しなくてはいけません。アイテムウィンドウを閉じている場合は、これにウィンドウを開く操作が加わることになります。つまり、3または4ステップの操作が必要となります。

しかし、「自分を」「ターゲットして」「包帯を」「使用する」、というマクロを登録しておけば、マクロを登録したキーを押すという1ステップのみで一連の行動を取ることができます。

このようにマクロを組んで面倒な操作や使用頻度の高い操作を自動化しておけば、それにわずらわされることなくプレイできます。

これらの他にも多くの事がカスタマイズ可能となっています。
 
○ 動作環境

公式に発表されている動作環境は次のようになっています。

対応OS
Microsoft Windows 98/98SE/Me/2000/XP

最小スペック
CPU PentiumⅢ/1GHz 以上
メモリ 256Mバイト 以上
ビデオカード 64Mバイト 以上のVRAMを搭載したDirectX 8.1に対応した製品
HDD 3Gバイト 以上の空き容量
フルクライアントパッケージからインストールする際には、テンポラリフォルダの存在するドライブに、一時的に5Gバイトの空き容量が必要になる場合があります。
通信速度 1Mbps(ADSL回線) 以上

推奨スペック
CPU Pentium4/2GHz 以上
メモリ 512Mバイト 以上
ビデオカード 128Mバイト 以上のVRAMを搭載したDirectX 8.1に対応した製品
HDD 3Gバイト 以上の空き容量
フルクライアントパッケージからインストールする際には、テンポラリフォルダの存在するドライブに、一時的に5Gバイトの空き容量が必要になる場合があります。
通信速度 8Mbps(ADSL回線) 以上

特に注意すべきは、ビデオカードがDirectX 8.1に対応しているかどうかです。対応していない場合はキャラクターの髪色が反映されなかったり、キャラクターの色がなくなるなどの問題が起きます。

回線速度は、ISDN(64Kbps)でもプレイそのものは可能であるようです。しかし、パッチのサイズは50Mを越えることも珍しくなく、ISDNではパッチのダウンロードに悩まされることが確実ですから、ADSLや光回線への乗換えをお勧めします。工事費が高額な点については、工事費無料キャンペーンを利用するといいでしょう。

推奨環境を満たしていれば、環境設定やオプションを調整する事である程度の快適なプレイが可能です。しかし、負荷のかかる場面では処理が重くなってしまうので、あらゆる場面での快適なプレイを求めるのであれば、推奨スペックを越える環境を整える必要があります。


○ 閑話

MoEは、もともとは「Resonance Age」(RA)というタイトルで開発が行われていて、2003年には長期にわたるオープンβテストも行われていました。しかし、運営を担当していたStar Onlineが閉鎖してしまったため、一時期は姿を見せなくなりました。

それからしばらくして、新たにBB-GAMESと提携して再登場しました。この時、システム面やグラフィック面で大きな変更が行われ、それゆえ、「Master of Epic」とタイトルを改めることになったようです。